令和3年2月 幸手市議会一般質問(坂本達夫)と幸手市の答弁

「駅自由通路を避難場所に指定すること」について

令和3年度に作成するハザードマップについて、市は駅自由通路を避難場所として指定するのか伺う。

令和元年10月13日、台風19号は関東地方を直撃し、栗橋付近の利根川では氾濫警戒水位を超え、深夜にもかかわらず市は避難勧告を発した。こんな時に避難場所が駅近くにあれば、お年寄りや障害のある方は助かる。しかも自由通路は高い位置にあり、頑丈な建物である。私は避難場所として最適だと考えるが、市の考え方を伺う。巨額の税を投入して建設した広い自由通路、災害時こそ有効活用すべきと考える。

市民生活部長答弁:

 駅自由通路は、市民が通行する市道であり、特に災害発生時には、鉄道を挟み市の東西を繋ぐ重要な役割を担っていることから、現在、市では避難場所に指定をしていない。過去の災害では、踏切の遮断による通行の課題もあったことから、自由通路が通行や物資運搬に利用されることが予想されるが、自由通路を避難場所にした場合、避難者と通行者が混在し、双方に支障が生じる恐れがあることから、今後も指定することは困難であると考える。

坂本達夫

市民生活部長答弁を聞いて、坂本達夫の意見:

幸手は元々洪水に弱い土地である。そんな中で、頑丈で高い建物、エレベーター、身障者用トイレも用意されている自由通路。問題はやや狭いことであるが、特定した人(例えば、高齢者、身体障害者等)の避難場所として活用すべきである。

 当初計画では、自由通路の幅員は5メートルであったが、2011年3月11日東日本大震災時に、東武鉄道の乗客が強制的に幸手駅で降車させられ、多数の帰宅困難者が発生した。この帰宅困難者の一時的な避難場所を確保する必要から通路の一部を5メートルから10メートルに拡幅した。このことは平成26年第3回定例会において建設経済部長が説明している。このように、自由通路には元々避難場所という性格を有していた。今になって避難場所として利用しないというのであれば、なぜ幅員を5メートルから10メートルに拡幅したのか、理由がつかない。明確な説明を求めていきたい。

「荒宿交差点の渋滞解消と市役所入口交差点の右折禁止解除」について

昨年12月議会において、この課題に対し和栗副市長は次のよう答弁された。

荒宿交差点において、10月15日、22日 、11月20日の3日間、市の職員による交通量調査を実施した。それによると、加須市方面から来て、荒宿交差点を右折した車の7割は大通りを経由して国道4号方面に向かった。このことから、荒宿交差点右折する多くの車は国道4号に向かうので、荒宿交差点の先にある市役所入口交差点を右折禁止解除とすれば、荒宿交差点の渋滞は解消される。一方、市役所入口交差点は国道4号に入るための右折車が増えるので、ここに右折レーンを設けることが必要とのこと。

それでは市役所入口交差点に右折レーン設置に向けた幸手警察との協議は、どこまで進んでいるのか副市長に伺う。

副市長答弁:
現在、図面上ではあるが、市役所入口交差点の改良について、影響と範囲を検討している。その後、警察と協議して、現地での測量を行う必要がある。市としては、交通渋滞の解消は、道路を利用する方の利便性の向上、地域の活性化に大きく寄与すると考えており、様々な方策を検討し、渋滞の解消を図ってまいる。

坂本達夫

副市長の答弁を聴いて、坂本達夫の意見:

「荒宿交差点の渋滞解消と市役所入口交差点の右折禁止解除について」は、交通問題として長い間議論してきた問題である。そして、未だ解決されない大きな問題である。

是非、着実な手順を定め、一歩ずつ事務を進め、木村市長の下で長年の交通問題を解決していただきたい。そして実行力、指導力のある市長としての姿を市民に示していただきたい。